始まりは独ゴルフ5!の「N-BOX乗り日記」

アラフォーオヤジ。初の外車五代目ゴルフ四代目レガシィツーリングワゴン。そしてホンダ N-BOXへ。その奮闘記をココに記します。

【独自検証!】自動運転技術の今

こんにちは、さとるです。

早速ですが、

ご年配の方の逆走、高速バスの事故、交通事故など、自動車が引き起こす痛ましい事故のニュースを見ない日はないですね。
このような事故を減らし、さらに渋滞の緩和の鍵となるのが「自動運転技術」であるならば、その早期の実現が望まれます。

私を含め、「ハンドル・アクセル操作こそが自動車運転の醍醐味だろ?」っていう方は多いとは思いますが、今回はそちらを一時封印させて頂き、

今回は、ネットニュース・ブログ記事などの検証を中心に、
日本はもとより、世界で熾烈な開発競争が繰り広げられている、
「自動運転技術」の現状を、
私さとる目線で追ってみたいと思います。

1、「自動運転技術」の最前線


まず最初に、世界に目を向けてみましょう。

つい先日、米カリフォルニア州の政府当局から発表された「自動運転技術 その完成度におけるランキング」では、米Googleが他のメーカーを大きく引き離し堂々の一位を獲得したようです。

テスラモータースに関しては、
日本でもつい先日公道での自動運転の認可がおりたばかりです。

またiphoneでおなじみ、
Appleも自動運転に参入。自動車メーカーとの技術提携を進めている、という報道もみなさまの記憶に新しいのではないでしょうか?



Google
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Googleによって自動運転車に改造されたLexus RX450  (出典 wikipedia

  • Google ドライバーレスカー(Google driverless car)とは、人の運転を必要とせずに走行可能な自動運転車の開発を進めているGoogle Xのプロジェクトである。
  • ドライバーレスカーは、自動運転に必要となる情報を収集し、それをコンピュータで解析した後に運転操作命令が出力される。
  • 2015年11月、公道での総走行距離が190万キロメートルを突破。この時点でも無事故無違反となっている。
【出典】 wikipedia



テスラモータース】
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  • テスラモータースが販売するEV(電気自動車)の「モデルS」で、〜ドライバーアシスタント機能の「オートパイロット(自動運転)」を使用できるようになった。車両価格は、約988万円。
  • 車線変更は方向指示器の操作1つで行えるようになり、目的地に到着すると、Model Sは駐車スペースを見つけて自動的に駐車するようになります。」(テスラモータース HPより)
【出典】
 2015年10月16日

Apple
分野で得意とするIT(情報技術)スマートフォンなどの情報システム分野においた技術提供を各自動車メーカー向けに行い、ビジネス化を構想しているとの見方が強まっている。

2015年9月のニュースでは、
Apple「タイタン」という極秘プロジェクトで開発中の自動運転車が、ほぼ公道で走行できるレベルにあることを示唆していると報道されている。


そしてさらには中国も参戦の様相を呈してきました。
バイドゥ百度)】
中国のGoogle」に例えられるバイドゥ百度)は、自動運転カー分野に参入して、さらにグーグルの後を追おうとしている。 同社は昨年末、BMW 3シリーズを改造した自動運転カーのテスト走行を北京で実施した。…… 18.6マイル(30キロ)をトラブルなしで走り切り、人間ドライバーなみの能力を披露。


それと、一言で自動運転と言っても、その概念は、大きく分けて2つに分けられています。

まず、「日本の自動車メーカーが進める自動運転は、ドライバーの乗車が前提で、「運転支援」の色合いが強い、ということです。
ミリ波レーダー、自動ブレーキや、追従式オートクルーズコントロールなど、これら単体の機能はあくまで「運転支援」という側面の機能ですね。

一方、googleなどが進めているのは、車が走るのにドライバーが介在しない
「無人運転技術」であるということですね。 

 〈出典〉「インタビュー:車の未来変えるのはグーグルやアップル=奥山清行氏」より(2016年1月27日 ロイター)http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBodyPI.php?url=http://jp.reuters.com/article/okuyama-i-idJPKCN0SL0CT20151027?sp=true#


2、主導権争いの鍵

「自動車のプラットフォーム」


日本のトップブランド、トヨタ自動車は、次世代燃料自動車として、
水素燃料自動車 MIRAI(ミライ)を発売、納車まで数年待ちと販売も好調のようです。
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↑ 出典 wikipedia


一方で、電気自動車を既に発売しているテスラモーターは、次の時代にくるのは(トヨタが推し進める)水素燃料自動車ではない!と断言しているようです。

果たして、次世代の主導権をにぎるのはどちらなのか?


大方の見方は、
テスラモーターが主張するように、
「電気」を動力源とした「電気自動車が主流になると見ているようです。

電気自動車が台頭するであろうと予測される、その1つの理由として、
既存の自動車を構成する「機構」「パーツ」類を大幅に減らす事が可能である事です。

燃料をピストン室で効率よく燃やす複雑な構造の内燃機関、エンジンを搭載した自動車が、1885年メルセデスベンツ社を創設したカールベンツによって発明され、
その後今日までの約130年もの間、
高性能なエンジンの開発が進められてきました。

しかし電気自動車だと、
このような「複雑な機構・構造」の車を作る必要がなくなるのです。

分かりやすく言えば、トヨプリウスから「ガソリンエンジンの機構」を省くことができ、これにより自動車自体の価格がグッと抑えられることで、急速に普及が広まるのです。


ということで今後、
既存の自動車メーカーが
「耐久性、静粛性、燃費」など、他メーカーとの競争により長らく培ってきた各種技術が応用できる場面は、
「自動車レース」など、
今までよりもかなり「限定的」になるとも見られいます。


電気自動車の技術をいかに磨けるか」

を、自動運転技術の普及とセットで考える必要があります。

〈2016.2.15 追記〉
電気自動車」の展望などをまとめたエントリーもぜひご覧下さい。↓



3、自動運転の展望


国内では、日産自動車のテレビコマーシャルにおいて、自動運転技術をアピールする機会を多く目にします。
一括りで「自動運転」と呼ばれてはいますが、その中身によって
「5つのステージ」に分けられるとの事です。


国際自動車ジャーナリスト 清水 和夫 氏の記事から、
その「自動運転 5つのステージ」を確認しておきたいと思います。

「自動運転の定義」
まず、
【自動運転】とは、「認知・判断・操作」というドライバーが行っている運転機能を機械に任せる状態をさします。

米政府の国家道路交通安全局(NHTSA)により、
「自動運転技術のレベル 5段階」
に分けており、以下先進国共通の定義となっているようです。

【レベル0 】すべての運転操作をドライバーがおこなう。

【レベル1 】部分的にコンピュータが介在(自動ブレーキ、クルーズコントロールなど)

【レベル2 】操蛇(ハンドル機能)が複合的に加わる

※「レベル2」までは、自動運転中にドライバーに「監視義務」があり、不測の事態の場合は、ドライバーが対応する必要がある。

【レベル3 】半自動運転(条件次第ではドライバーは監視義務から解放可)

【レベル4 】完全自動運転

【レベル5 】無人運転
※ 「レベル3」以上は
「監視義務から解放された状態」を想定している。

ちなみに、
今日現在の「各社 自動運転技術」は、「レベル2が始まったばかり」の段階だといいます。



出典記事に出てくるメルセデスベンツは、これまで数々の安全技術を開発、いち早く市販車に採用してきました(ABS、補助ブレーキなど)。

先日行われた2015年10月の東京モーターショーにおいても、F0152025年を見据えた自動運転(自動走行)のコンセプトを披露しました。

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メルセデスベンツ F015
出典 メルセデス・ベンツ F 015 Luxury in Motion|メルセデス・ベンツ|ヤナセ2015 東京モーターショー特集 | ヤナセ

日本メーカーの動向として、
日産自動車は2018年に、
トヨタホンダ2020年に、
高速道路で自動運転できる車の販売を計画、日産は同年には一般道での自動運転も目標に掲げているといいます。

〈出典記事1〉
国際自動車ジャーナリスト、
清水 和夫 氏(2015年11月15日)「ベンツが探る「本当に安全で快適な高級車」 来るべき自動運転の時代をどう考えるか」ベンツが探る「本当に安全で快適な高級車」 | 自動運転の夜明け~ニッポンの挑戦~ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
 〈出典記事2〉「インタビュー:車の未来変えるのはグーグルやアップル=奥山清行氏」より(2016年1月27日 ロイター)http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBodyPI.php?url=http://jp.reuters.com/article/okuyama-i-idJPKCN0SL0CT20151027?sp=true#


4、まとめ


以上簡単ではこざいますが、
自動運転についての情報をまとめてみました。

今回検証で1番印象に残った記事は、

【自動運転技術におけるそのリーダー的ポジションを完全掌握するには、
その技術的な部分だけではなく、

Googleなどマップデータ」「車両に装備されたレーダー等による道路状況解析」の連携をどれだけ進められるかが大きな鍵を握っている】

という事です。


今回のエントリーで既出の中国では、
中国本土の地図データを国が保有していおり、他国にはその詳細なデータには、簡単にアクセスできないように管理しているようです。

という事で、
あの広い中国本土の地図データを掌握しているバイドゥ百度が、今後もGoogleを抜いて自動運転のリーダー的に存在になるような可能性がある⁈ということで、今後どうなるか注視して行く必要があるという事でした。


その他、現状の問題として、
「雪などの天候不順」により、車に搭載された機器の解析データの精度に影響が出るなどの弱点もあるようですが、この辺りはトライアンドエラーで、あっという間にクリアして行くのだと予想されます。


自動運転技術が一般的になることで、
ビジネス、レジャー、物流などあらゆるシーンで、これまでの産業構造にも変化をもたらす事になりそうですね。

「車に乗りながら  思いっきり読書⁈」

私たちの生活様式にも大きな変化をもたらす事も想像に難くありません。

今後も自動運転技術が向かうその方向に目が離せません。

以上、今回は「自動運転」に関するエントリーをお送り致しました。